お庭作りのポイント⑨「みんなが苦手な高さの解消法①」
どんな敷地にも高低差は必ずあります。
エクステリアを計画する上で「高低差」は、必ず把握しておく必要があります。
エクステリアは以前に申上げましたが、道路と敷地を結ぶアプローチや駐車場も含まれます。
そして、敷地に面している道路は必ず高さの違いがあり、道路と宅盤の高さ(GL ランドレベル)も道路と同じ高さでは無い事が多い為です。
それでは、パース図で詳しくお話していきましょう。
道路より約75Cm高い敷地があります。
一律で75Cm高い訳ではなく、敷地と道路の高さが一番違うポイントが75Cmの差がある敷地です。
この敷地に単純に家をおいてみましょう。
・・・こんな感じです。これでは、問題だらけです。
家に帰るのも大変ですし、駐車場すら困ってしまいます。・・・
では、今回はブロックを使い高低差を解消していきましょう。
コンクリートブロックで土留めを作り、駐車場部分を地盤を下げる事が出来ました。
コンクリートブロックで擁壁を作る場合は型枠ブロックという強度の高いブロックがあります。
擁壁の種類や特徴については、また別の機会にご説明致します。
では次に、お家に入りやすくしましょう。
高低差を解消するポイントは3つ
アプローチに階段をつけ道路と建物までの高低差を解消致しました。
これでようやくお家になってきました。
高低差を解消するポイントは大きく3つです。
①擁壁
②階段
③スロープ
この3つを使い高低差解消していきます。
今回の敷地は、道路と宅盤が同じ高さの場所もあれば、75Cm違う場所もあります。どの場所によって高さの納まりをどうするかが良いお庭を造るポイントです。
そして、距離も大切です。
お庭造りのポイント⑧でもご説明いたしました。
スロープを施工する場合は距離によって勾配が変わるためです。
インターロッキング等規格のサイズが決まっている場合にその距離も大切です。
それでは、玄関前をきれいにしていきましょう。
擁壁で花壇を作り高木を植えてみました。これだけで、全く違う印象の建物になります。
高低差のある事で映えるエクステリアに
オープンエクステリアですが、擁壁と階段を使い高低差を解消しただけで、重厚感のあるエクステリアに生まれ変わりました。
高さのある敷地は、高低差の少ない敷地に比べ不便な事もあります。しかし格好良く見栄えのあるエクステリアにする事が可能です。
今回はスロープについてお話していませんが、実はこのパース図の中にもスロープになっている部分があります。
駐車場がそうです。今回は自動車を3台停められるようにしたため、道路の高い場所から低い場所までスロープで対応しています。同じような方法でコンクリート擁壁やブロック以外で高低差を解消する方法もあります。
その方法はまたお話させて頂きます。
ご敷地の事でご不安やご心配事があればお気軽にアトリエグリーンまでお問合せ下さい。